ユニット制

自ら学べる学生に

新潟経営大学経営情報学科では2021年度より、「学生が学びの主役」となるための新カリキュラムをスタートさせます。

新潟経営大学経営情報学科では、2018年の中央教育審議会答申「2040年に向けた高等教育のグランドデザイン」において示された「学修者本位の教育への転換」に沿って、「多様で柔軟な教育プログラム」を実現するため、「組織の枠を越えて、幅広い講義科目の中から柔軟に選択」できる、「学修者の視点から履修の幅を広げるような取組」を目指して、学修システムのリニューアルを行います。
大学生は、4年間にわたる学びの過程で、新しく視野が開けたり、分野の違う資格に挑戦したくなったりと、興味関心や、目指すキャリアが変わることがよくあります。経営情報学科の新しいカリキュラム・システムでは、学修者の視点から柔軟に履修の幅を広げることができ、学生一人ひとりの多様な学修ニーズに弾力的に対応することができます。もちろん、じっくりと時間をかけて、特定の分野の学びを突き詰めていくことも可能です。
学生一人ひとりのモチベーションを大切にして、「自ら学べる学生を育てていく」―これが、新しいカリキュラムの目指すところです。「専門から融合へ」という大学改革のトレンドに沿って、本学の強みである小規模校ならではの少人数教育のメリットを活かし、コンパクトでカラフルな学びを提供します。

コースからユニットへ

ユニット制とは? 〜コンパクト&カラフル〜

経営情報学科の新カリキュラムでは、履修システムとしてユニット制を導入します。同じ学科の学生であっても、学びのモチベーションは十人十色です。資格取得を目指す学生がいれば、将来のキャリアに近づくために学ぶ学生もいます。また、学問そのものの面白さを探究しようとする学生もいます。
ユニットとは、資格や職業などのカテゴリーに基づいて、必要な科目を束ねた、いわば「科目のパッケージ」です。学生一人ひとりがイメージするキャリアや興味関心に基づき、複数のユニットを自由に選んで学修することができるものです。
興味のある分野は一つとは限りません。むしろいくつかある人の方が多いでしょう。そこで、自分に合った複数のユニットを組み合わせて履修し、大学のカリキュラムを“なりたい自分”に寄せてカスタマイズする―そこに、ユニット制のメリットがあります。

〈2020年10月1日現在 ※一部抜粋〉

カテゴリーユニット名グレードⅠ
(基礎レベル)
グレードⅡ
(応用レベル)
グレードⅢ
(特講・実践レベル)
学びと将来像
学問経営学○経営学総論○経営管理論
○経営戦略論
○経営組織論
○経営トップセミナー経営学の基礎を学び、就職に活かす。
経済学○経済史○経済学原論Ⅰ
(マクロ)
○経済学原論Ⅱ
(ミクロ)
○経済政策論
○日本経済論
経済学を歴史→理論→政策と学び、日本経済の現状も分析する。
経営情報
システム
○情報セキュリティ
○経営情報Ⅱ
(マネジメント)
○情報システム論
○プログラミング
(C言語基礎)
○プログラミング
(C言語応用)
○データベース
経営情報を取り扱う基礎を身に付ける。
資格税理士○財務会計
○租税法Ⅰ
(税法概論)
○租税法Ⅱ
(所得税法・消費税法)
○租税法Ⅲ
(法人税法)
税理士を目指す。
職種企業の
人財育成
○経営学総論○経営組織論
○人的資源管理論
○企業論
○経営トップセミナー組織・人事について学び、将来、人事業務に携わる。
職業モデルプログラマ○プログラミング
(python)
○経営情報Ⅲ
(テクノロジ)
○ダイナミックWeb
○プログラミング
(C言語基礎)
○データベース
○プログラミング
(C言語応用)
○システム開発論
プログラマとしての基礎的素養を身に付ける。

“なりたい自分”になれる

経営情報学科には多くの科目があります。そこから、〈学問〉〈資格〉〈職種〉〈職業モデル〉などのカテゴリーに沿ったユニットが30以上設けられます。1つのユニットは、5〜8科目で構成され、それらの科目は、グレードⅠ〈基礎〉、Ⅱ〈応用〉、そしてグレードⅢ〈特講・実践〉と段階的に構成され、ステップアップしながら学んでいきます。
たとえば、「将来自分のお店を開いて経営したい」というキャリア志向がある場合には、「起業家」ユニットを選びます。グレードⅠの基礎レベルで「経営学総論」を、グレードⅡで「中小企業論」「経営戦略論」「アントレプレナー論」を学び、グレードⅢで「ビジネスプランニング」「経営トップセミナー」を学び修めます。
税理士資格をめざすなら、「税理士」ユニットを選びます。グレードⅠの基礎レベルで「財務会計」「租税法Ⅰ(税法概論)」を、グレードⅡで「租税法Ⅱ(所得税法・消費税法)」「租税法Ⅲ(法人税法)」を学び、税理士試験に臨みます。
将来の“なりたい自分”像と大学の学びとを結び付けるうえでユニットは有効な仕組みです。各ユニットをコンプリートすることによって、就職の面接で、自信を持って具体的に何を学び、どんな知識や技能を身につけたかを明確に説明できるようになります。

経営情報学科の学びを拡充

観光・地域創生分野ユニット

2021年度からの新カリキュラムでは、新しく観光・地域創生分野が加わります。そして、従来から経営情報学科で開設されている科目と組み合わせたユニットが設けられます。
この観光・地域創生分野において開設されるユニットの特色は、旅行業に従事するための専門資格だけでなく、地場産業の振興、交流人口の増大など地域の特性を活かした地域創生人材の育成を重視しているところです。「観光まちづくり」「ホスピタリティ人材」「6次産業化」を内容とするユニットがあり、これらは本学が連携協定を取り結んできた、県内の自治体、企業、高等学校、金融機関とのつながりを活用し、「地域の大学」として社会から評価されてきた経験と実績を反映させたものになっています。
ユニークなものとして「GrowCAL®リーダー」というユニットが挙げられます。これは、「郷土を知り地球サイズで活躍する人材になる」ことを〈学びと将来像〉に掲げ、ローカルコミュニティのグローバル化にともなうワーク/ライフスタイルの変化に対応した学びを提供するものです。英語力や異文化コミュニケーション能力を身に付け、地場の産業経済に精通し、地域が抱える複雑かつ困難な課題を解決へ導くことができる、トータルなマネジメント力を持った人材を育成することをねらいとしています。観光業に限らず、官公庁や企業への就職においても学んだ知識を活かせるユニットといえます。
「観光まちづくり」ユニットは、「地域にある観光資源を活かしたまちづくりを推進する」ことを〈学びと将来像〉に掲げています。
また、新カリキュラムには、「観光・地域創生実地研究」の授業が配されています。「観光・地域創生実地研究」は、学外において実務的な内容に関わりながら観光ビジネスやまちづくりに関する知識や能力を養うことを目的とするとするもので、企業や地域の人たちと調査活動や企画会議などを経験し、主体性や協働性、多様性の習熟をめざすPBL(問題解決型学習)を方法とするものです。

GrowCAL®とは

Growは「成長する」、CALのC(Create)は「創造する」、A(Achieve)は「達成する」、L(Local)は「ローカルリーダー」の「ローカル」を示します。

〈2020年10月1日現在 ※一部抜粋〉

カテゴリーユニット名グレードⅠ
(基礎レベル)
グレードⅡ
(応用レベル)
グレードⅢ
(特講・実践レベル)
学びと将来像
学問観光まちづくり○観光経営総論
○産業政策論
○地域創造論
○ニューツーリズム論
○観光地経営論
○観光経営実習地域にある観光資源を活かしまちづくりを推進する。
職種GrowCAL®
リーダー
○観光経営総論
○地場産業論Ⅰ
(基礎理解)
○ツーリズム・イングリッシュⅠ
(初級)
○国際関係論
○ツーリズム・イングリッシュⅠ
(中級)
○ニューツーリズム論
○地場産業論Ⅱ
(実証研究)
郷土を知り地球サイズで活躍できる人材になる。

スポーツ分野ユニット

新カリキュラムでは、「スポーツビジネス」および「スポーツプロモーション」という、二つのスポーツ分野ユニットが設けられています。「スポーツビジネス」は、「スポーツ産業界で活躍するビジネスパーソンを目指す」ことを〈学びと将来像〉に掲げています。「スポーツプロモーション」は、「これからのスポーツのあり方を探り、具体的に企画し展開する」と掲げています。これらスポーツ分野ユニットの講義科目は、スポーツマネジメント学科の科目ですが、ユニット制においては学科を越えて履修することができ、当然のことながら、卒業単位として認定されます。本学への進学者は、経営情報学科においても、スポーツに関心を持つ学生が多いので、他分野の科目と組み合わせることで、本学ならではのハイブリッドな学びを可能とします。たとえば、「スポーツツーリズム」に興味を持った学生は、スポーツ分野のユニットと観光・地域創生分野のユニットや英語分野のユニットを組み合わせて、「スポーツツーリズム」を様々な角度から学び、将来のビジネスのアイデアを磨くことができます。

〈2020年10月1日現在 ※一部抜粋〉

カテゴリーユニット名グレードⅠ
(基礎レベル)
グレードⅡ
(応用レベル)
グレードⅢ
(特講・実践レベル)
学びと将来像
学問スポーツ
プロモーション
○スポーツコミュニケーション論
○スポーツ社会学
○スポーツマネジメント論
○スポーツ市場調査
○スポーツコミュニケーション演習
○地域スポーツ運営実習
○商業スポーツ経営実習
(上記科目から1つ履修)
これからのスポーツのあり方を探り、具体的に企画・展開する能力を身に付ける。
職種スポーツビジネス○スポーツマーケティング論○スポーツマーケティング演習
○スポーツ統計学
○スポーツ市場調査
○商業スポーツ経営実習
○プロスポーツ運営実習
(上記科目から1つ履修)
スポーツビジネスの基本的知識を学び、実務経験を積むことで、スポーツ産業界で活躍するビジネスパーソンを目指す。

新潟経営大学経営情報学科の新カリキュラムにおいては、学びのウイングが広がり、科目選択の自由度も高まります。
自分の中の“好き”を軸にして、大学の学びと将来のキャリアがつながるシステムです。
ぜひ、志望大学を選ぶ際の参考になさってください。